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劇団ラチェットレンチとは


2010年4月に旗揚げ。劇団名は工具のラチェットレンチから名付けられている。
実はこれ、“キャッチーでなんかダサい”名前を付けようと、意味は考えずにつけられたものである。だがその名を聞いた友人の山口くんが、「そっか! 逆回転すると空回りするわけで……俺たちは前にしか進めねぇぜ! ってそういう意味で付けたんでしょ?」と聞いてきた。そんなことを微塵も考えていなかった僕らは、つい、「まぁね、よくわかったね!」と答えてしまった。それ以降、どういう意味で劇団名を付けたのかと聞かれるたびに、「後ろに回せば空回り、ならば前に進むしかない!」という意味で付けたと答えている。そして、そう答えるたびに、山口くんの顔がちらつく。

今では作品の方向性が決まっている。だが、初期は試行錯誤を繰り返していた。いわゆる“オカルトもの”だったり、“人情噺”だったり。
そんな中、第4回公演にして遂に劇団の指針となる作品が誕生した。それが、徹底的に笑いを排除したクールなサスペンス作品、『曇天プラネタリウム』である。この作品がそれ以降に続く作品の礎となり、 『カット・バック・サスペンス』と呼ばれるラチェットレンチの作風へと昇華した。
また、ラチェットレンチのもう1つの顔である「落語」。これは第6回公演『梅咲く、時雨』で初お目見えとなった。「落語のネタをそのまま、演じるのでは芸が無い」との考えから、 カット・バック・サスペンスの手法で落語家一門に巻き起こった事件の顛末を描いた。
それに手応えを覚えた翌年、2014年9月。初めて賞レースに参加した我々は、第8回公演『落伍者。』にて、優秀賞を獲得する事となる。


旗揚げから今年で8年目を迎える劇団ラチェットレンチは、現在、新陳代謝を続けている。これから先、劇団を取り巻く環境も変わっていくだろう。それでも僕らは、朗らかに笑って続けていきたい。それは願いでもある。